管理栄養士のネタ帳

管理栄養士歴22年、保育園栄養士のはゆこです。普段何気ない日々の中で感じた事をつづっています。

息子が乳糖不耐症だった話

我が家の二男、三男は乳糖不耐症と診断された過去があります。

今日は次男が乳糖不耐症と診断された時の話をしたいと思います。

 

 

 

乳糖不耐症とは.....

乳糖不耐症とは牛乳の中に含まれる「乳糖」を消化吸収のため分解するラクターゼという消化酵素の、小腸での分泌不足が原因で起こります。消化不良・腹部不快・腹痛・下痢・おならなどの症状がでます。www.nagano.med.or.jp

 

恥ずかしいお話し、次男が乳糖不耐症と診断されるまで、

「牛乳でお腹がゴロゴロする」症状があるのは知っていましたが、

それが乳糖不耐症とは知りませんでした。

 

 

 

次男が乳糖不耐症と診断された経緯

 

家では完全母乳で4か月まで過ごす

  ↓

保育園入園に向けて、ミルクを2日に1回程度飲ませる

哺乳瓶にも慣れ、体調も変化なし。

  ↓

5か月から保育園入園

日に3回ミルクを園で飲み、家では母乳

  ↓

入園3日目 下痢が始まる。

頻繁に下痢をし、便の匂いは酸っぱいにおい

  ↓

小児科を受診

ラクターゼ製剤を飲み、数日様子をみる。

併せて、乳アレルギーの検査もする。

  ↓

乳アレルギーは陰性

下痢が治まったことから、乳糖不耐症と診断

園ではノンラクト、家では母乳で1歳まで過ごしました。

 

 

 

 

 

あの当時は乳糖不耐症の症状が出ても、

母乳は飲めるんだなぁって単純に思っていたのですが、

赤ちゃんによっては、母乳でも症状が出ます。

 

なぜなら、ミルクも母乳も乳糖は含まれているから。

次男の場合はミルクにだけ反応したようです。

 

 

 

離乳食はどうしたか?

ヨーグルトは食べても大丈夫?

離乳食を始める前に、乳糖不耐症と診断された次男

乳製品を食べさせるのはいつにするか悩みました。

 

食品成分表の乳糖の含有量は下記の通り、0ではない。

 

 

食品成分表には乳糖の量が100g当たり

 

牛乳        4.4g
ヨーグルト     2.9g
プロセスチーズ   0g
クリームチーズ   2.4g
バター       0.5g
 

とヨーグルトは牛乳の半分の量、

他の加工品も含まれているものがあります。

 

 

一般にはヨーグルトは発酵により乳糖の一部が分解され、

また乳酸菌には乳糖の分解を助ける機能もあるので、

乳糖不耐対策の一つとしておすすめします。

など、特に乳製品を取り扱うサイトがこういった文章を出しています。

 

 

文献を探したところ、明治乳業の研究者の研究結果にたどり着しました

 

 

一般にはヨーグルトは発酵により乳糖の一部が分解され、

また乳酸菌には乳糖の分解を助ける機能もあるので、

乳糖不耐対策の一つとしておすすめします。

など、特に乳製品を取り扱うサイトがヨーグルトは大丈夫という文章を出しています。

 

 

文献を探したところ、明治乳業の研究者の研究結果にたどり着しました。

 

  • 治験者は大人
  • 結果として、ヨーグルトの方が軽減はされているが30人中、6人が何らかの症状を訴えて、乳糖不耐症の基準に達している人も1人いる。

 

と、乳児が食べても大丈夫とは言えない文献と判断しました。

 

 

 

まとめ

  1. 乳糖と乳酸菌に関する文献が乳幼児では見当たらない、
  2. 食品成分表には乳糖が含まれていることがわかる。

 

その2点の理由から、

私の場合はヨーグルトは大丈夫かよく判らないと考え、

乳糖が少ないものから少しずつ始めることにしました。

 

 

乳製品を食べ始めた時期

乳製品を初めて食べたのは10か月の時です。

なぜ、10か月にしたかは

  • 本人の機嫌がいいとき
  • 離乳食が順調よく進み、リズムがついた
  • 本人の体調が良くなった

 

離乳食を初めて始めるタイミングと同じような理由です。

 

我が家では食パンの乳から少しずつはじめ、

菓子パン、お菓子

ヨーグルト少量ずつ

 

と少しずつ食べる量を増やしていき、

2歳半の時に牛乳を1日100cc飲めるようになりました。

 

 

 

我が家では私が管理栄養士ということもあり、

主治医と相談しながら、

基本は私のペースで進めています。

 

 

全ての乳糖不耐症の方がこの方法が良いというわけではなく、

主治医に相談しながら、

本人の状態に合わせて

進めていくのがベストです。

 

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小学校入学後

小学校の給食で牛乳が始まったと同時に

下痢がまた頻繁に出たことから、

牛乳は給食以外では飲まないで1年ほど様子を見ましたが、

2年生以降は牛乳の量は全く制限せず、

症状も出ていません。