健康食品を管理栄養士目線で見てみると①
雪印乳業からトリプルヨーグルトが販売されます。
商品名のトリプルは
こちらの商品のホームページを見ると
- 高めの血圧をさげる
- 食後の血糖値を穏やかにする
- 食後の中性脂肪を穏やかにする
の3つの効果を意味します。
1の『高めの血圧を下げる』については、ホームページ トリプルヨーグルト|森永乳業では、
『トリペプチドMKP』 が、
収縮期血圧を有意に低下した
という実験結果が載っています。
収縮期血圧とはいわゆる上の血圧のことです。
うちの夫のようにいわゆる下の血圧が高い方への実験結果ではないよう。
ところで、トリペプチドMKP って何??聞いたことないなぁ。
健康食品では、
○○が効果的とあると、
「そーなんだっ!」と何となく理解したつもりになります。
自分に合う商品を見つける為にも、
知らない成分は調べて、
自分に合う食品か?
を確認する癖をつけるようにしましょう。
それでは、論文を見てみましょう。
論文の検索方法は
緑の線が論文を掲載した本のナンバーとページになります。
こちらを検索すると、下記の論文を見つけました。
この論文の著者は森永乳業の研究開発本部所属の方です。
内容を簡単にまとめると、
高正常血圧またはグレード1の高血圧を有する個人におけるMKPの降圧効果を評価すること
を目的に、
120人を半分に分けて、
60人はプラセボ、
60人はMKPが 50μg含まれたカプセルを飲む試験です。
『高正常血圧またはグレード1の高血圧』とは?
下記の表の緑の枠に当てはまる血圧の事
試験結果は
結論毎日のMKP治療は安全に軽度の血圧を下げることができます。結果合計103名の被験者が試験を完了した。収縮期血圧(SBP)は、MKP投与12週間後および治療2週間後にベースラインより有意に低かったが、プラセボ群にはそのような差はなかった。MKP群のベースラインSBPからの12週後の変化はプラセボ群よりも有意に大きかった(P = 0.017)。MKPの摂取による重大な有害事象は観察されませんでした。
収縮期血圧が
130~159の方には効果がみられるという結果が出ているそうです。
高血圧を治療する上で1番効果的な方法は減塩を含めた食事療法です。
それを行った上で、このヨーグルトを予防として食べるのが管理栄養士として、オススメの食べ方です。
長くなったので、
続きは次のブログへ続く
トリプルヨーグルト×はてなブログ特別お題キャンペーン
「トリプルヨーグルトを宣伝してみよう」
Sponsored by 森永乳業