手づかみ食べが大事な理由
離乳食の本には9ヶ月頃から
『手づかみで食べてみましょう』
って書いてますね。
手づかみ食べは
スティックに切った野菜やリンゴ、
パンケーキ、おにぎりなどを食べさせること
だけではなく、
食事として出てきたものも、
保護者が食べさせるだけではなく、
自分の手で口に入れることも含まれています。
我が家の三男、1歳のバースデーの時の
手づかみ食べです。
この頃には、手づかみならあまり食事介助せずに、1人で食べられるようになりつつある頃です。
ところで、手づかみ食べが必要な理由は知ってますか?
手づかみ食べの重要性
目と手と口の協調運動
目で見て、手指でつかんで、口まで運ぶを自分で理解出来る。
↓
食器やスプーン、フォークを使って上手に食べるには、目と手と口の連携が必要である。
以前の記事
入園前にはお箸の練習 - 管理栄養士のネタ帳www.dietitian-hayuko.work
にはスプーンからお箸への持ち方の流れを
記事にしましたが、
スプーンを始める前に手づかみを始める事で、
手づかみ~お箸への成長が自然と出来ていくのです。
手でつかむことで食べ物の感覚を把握できる。
手でつかむことにより、食べ物の固さや温度などを確認する事が出来ます。
『熱いね』『冷たいね』
『柔らかいね』『固いね』
『ベタベタしてるね』
と声をかけながら食べると、
より子供が感触を言葉で理解できます。
自分でしたい!欲求に答える
1歳近くなると、『自分で食べたい』
という欲求が出てきます。
いよいよ赤ちゃんから子供に成長するんですよ~。
子供への成長「自分で食べる」機能の発達を促す観点からも必要です。
自分で食べる事を楽しむ体験を増やして下さいね。
手づかみ食べの出来る食事環境に
ご飯はおにぎりにすると食べやすい
でも、わざわざ作らなくても、
保護者がスプーンですくっておにぎり状にして、お皿に入れる。で大丈夫です。
野菜は、噛みきれる固さに茹でて、棒状に切る。
スティック状を噛みきれる事がポイントなんです。
自分が口の中に入れて食べられる大きさを
自分の前歯(歯ぐき)で調節する力を身につけていく練習をしましょう。
汁物は具がつかめるように、汁を浅めに。
はじめの内は、掴みやすい量を入れる。
豆皿位の小さめの大きさのお皿に
一握り出来る位の量を移しかえてあげると
食べやすくなります。
汚れても良い環境に
手や顔はベタベタに汚れます。
食べ物が付くと、赤くなるお子さんはプロペトなど
を塗ってから食べると予防になります。
随時拭けるように、お手拭きを濡らして用意しておきましょう。
テーブルや床も汚れるので、
台ふきで時々拭いてあげましょう。
床は新聞紙を先に敷くと、床汚れは防げます。
椅子は布カバーのついていない物の方がすぐに汚れを拭く事が出きます。
服は汚れても大丈夫な服にしましょう。
遊び食べ
手づかみ食べで、
食べ物をいじったり
口に入れた食べ物を出したりすることが
あります。
(三男、ご飯をいじって汁の中に入れました。
このあと、しっかり全部食べています。)
大人から見ると、遊んでいるように見えますが、
食べ物の処理方法を探したり、
手指の運動機能の発達につながるので、
あまり気にかけなくても大丈夫です。
食事が進まない時は、
止めるように声をかけて、
集中力が切れているようなら、食事を終わらせても良いかもしれません。
食べる意欲を大事に
食事は自分で食べるものです。
子供のペースを大切に、
汚れたり、こぼしたりもありますが、
目をつぶってあげて下さいね。
中々、手が出ないお子さんもいます。
- 手につく感触が苦手な子
- 食欲がない子
- 甘えたい子
- 眠たい子
とその子によって、理由は色々です。
理由に合わせた改善策を考えましょう。